「自分の甲羅干し」

「自分の甲羅干し」

近所の用水路で、カメが甲羅干しをしていた。

甲羅干しは、
代謝を高めたり、殺菌したり、体温調節したり、ビタミンDを合成したり、色々な効果があるらしい。

健康維持が、自然の摂理で組み込まれているんだろうな。

私は若い頃に紫外線を浴びすぎて(職業がら)、顔にシミがいくつかできた。

なので今更だけど、外出する時は日焼け止めを塗って、UVカット眼鏡をかけて、ストールで首を守って、アームカバーをして、帽子をかぶって出かける。

夏が余計に暑くなる。

だけど、陽光に背中をあてるとぽかぽかして気持ちいいので、お日様は嫌いではない。

体調を、かなり崩した時期がある。

仕事が忙しくてストレスだらけの毎日。
食生活や心にしわ寄せが来たのが原因で、体調が悪くなった。

人間は頭で考えることができるのに、忙しい時の私は、健康を優先することができなかった。

そんな毎日を数年続けて、「このままではダメだ」と自分でストップをかけた。自然の摂理が働いたんだろうか。今すぐ体の修復をしないと、これ以上は危ないと感じた。

その仕事を辞めて、自分の好きなことに没頭して過ごしてみた。
私の甲羅干しだったんだろう。

心身共に元気というか、落ち着いて穏やかになった。

体が資本というのがよくわかった。
そして、もう少し深い意味で、体の大切さを感じるようになった。

自分の心が遠いなと感じていた時は、その心を取り戻すための参考書ばかり読み漁った。

だけど、今にして思えば、体調が整ったと同時に自分の心が戻って来たような気がするのだ。

あくまでも私の体感しているところ。
体の尊さを、40過ぎて知った気がする。

『かめの遠足』(サビの歌詞)

♪のんびり行こう のんびり行こう 急いで行くと すぐ終わるだろう
のんびり行こう のんびり行こう ゆっくり行けば まだまだ続く

(作詞:新沢としひこ作詞 作曲:中川ひろたか)

大好きなカメの歌。

急ぐことはない。自分のペースで行けばいいのだと教えてくれた曲。

カメは足が遅い。
カメは足は遅いけど、硬い甲羅を持っている。足が遅くて敵から逃げられなくても、全部ひっこめて守りに徹する。

与えられているものを活かして生きるのが、いいんだろうな。

自分を好きだと思ったことはないけれど、甲羅干ししているカメを、のんびり眺めている自分でいるのは……

いいなぁと思う。

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