【読む前レビュー】未完の一大巨編『大菩薩峠』。読む前からすでに机氏のファン。

『大菩薩峠』という、すごい作品があるらしい。

45年の人生の中で、大菩薩峠なんて聞いたこともなかった。
試しに母に聞いてみたら、「あ~知ってる。昔TVでやってた」と言っていた。
映画にもなっている。

大衆小説と呼ばれるようだが、著者である中里介山はそう呼ばれるのを嫌い「大乗小説」と呼んだらしい。

『大菩薩峠』の好みは、はっきり分かれるんじゃないだろうか。
魅了される人はとことん魅了され、合わないと思った人はさっさと読むのを止めてしまうだろう。

っていうのが、『大菩薩峠』は超長編なのだ。
1913~1941年の間、新聞連載された作品。引き算したら28年だ。41巻にもなるらしい。Wikipediaには超長編ではなく「一大巨編」と書かれている。

舞台は幕末。
主人公は机龍之介(甲源一刀流の剣士)。

主人公は人斬りだけど、なぜか登場人物たちは、次々と机氏に魅了されていく。
そして読者も魅了されていく。

宮沢賢治、谷崎潤一郎、芥川龍之介、泉鏡花、菊池寛、辻潤、辻まこと、大佛次郎、林不忘(順不同)その他、大勢の作家が魅了されたと想像できる。

とりあえず、ハードカバー版の本を1冊だけ読んでみた。
最初の老巡礼殺しは、意味不明なことで有名で、とにかく衝撃的。

人気のない山道での辻斬。
感情を揺らさず(無い?)、涼しくおじいさんを斬る机氏。
たぶん、こう斬ったんだろうなってわかる。ゾッとする。

机龍之介の「音無しの構え」は、木鶏のようだ。
相手がしびれを切らして動くのをただ待つ。

剣が触れ合わないから、音が無い。すごいな。

殴り合いのケンカの機会はもう(たぶん)無いと思うけど、この先の人生で何かあった場合には、動揺せず、音無しの構えで心揺らさず対応できればなと思う。

まだ最初の方しか読んでいないけど、どうもこの作品はすごそうなので書いてみた。

この巨編の分類はWikipediaに書いてあるけど、数か月連載して休み、また数か月連載して休みという感じだ。連載の区切りがストーリーの区切りになっている(と予想)。

主人公の経緯で大きく分けると(これもほぼ予想)、

<剣を持っている龍之介→盲目の龍之介→白骨温泉の龍之介→不思議な世界の龍之介>

って大雑把にはこんな感じではないだろうか。時間の経過にかなり差があるけど。

そう。たぶんこの作品、最初から最後まで読むと、とんでもない世界に足を踏み入れてしまうのではないかと思う。あっちの世界の方向へ。

後半の不思議な感じを是非味わってみたくて、ちょこちょこ読み進めている。

この本を読破することで、書き手としての勉強にもなるだろうし、自分の人生にも何か得られるんじゃないかと期待している。その前に読者として単純に楽しみたいとも思っている。

まだ最初しか読んでいないのに、机龍之介のファンになってしまった。
あの人、かなりどうかしている。

※青空文庫でも読めるし、kindleでもO円で読めますが、下記の都新聞版は連載当時の挿絵があるので、雰囲気をつかみやすいです。昔の話なので。

●こちらの都新聞版は1~9巻。ハードカバー。字も大きくて読みやすい。
新聞連載当時の挿絵が入っています(確か日付がなかった)。

●ちくま文庫、全20巻。挿絵なし。

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