『茶碗の中』を読みました&観ました。未完の恐怖。

BSで『怪談』という映画を観ました。小泉八雲の怪談です。

詳細も知らずに楽しみに観ていたら、最後のお話が「茶碗の中」で、へぇ~!茶話の中って映像化されてたんだと大感動。

『茶碗の中』ってお話、普通じゃないんですよ。

『茶碗の中』小泉八雲

「茶碗の中」は、小泉八雲『骨董』(怪奇文学作品集、1902)に収められた一編。
とても短い作品。

特徴は「未完」なところ。
結末がないというか、文章自体が切れて終わってしまってます。

なぜ未完なのか、理由を探る感じの文章も書かれていて、未完を含めて恐怖・面白さ・幻想を強調している作りなのだと思われます。

解決しない、まだ続く恐怖。
私は、恐怖よりも幻想的だなぁと感じましたが。

……書いた作者がものぐさであったか、それとも版元と喧嘩でもしたのか、或はなにかの調子に机の前から呼ばれてそのままそこへ戻らずにしまったものか、それとも文章の中途で不慮の死に筆をやめさせられたかしたものであろう。(『茶碗の中』より)

このお話の元ネタがあるらしく、締めくくりもあったようです。
八雲さんがカットして、ラストを曖昧にしちゃったようです。面白いことしますね。

詳細は定かじゃないですが、たぶん、ベタな締めくくりはカットして読者の想像に任せた方が面白いし怖いと考えたと、私は思います。

八雲さんのラストは、3人の男が土塀を乗り越えて、そのまま……、というところで読者にポンと投げて終わりですが、元のお話では、3人の男はもう2度と現れませんでしたと、締めくくられているようです。

原話は「新著聞集」の中の「茶店の水椀若年の面を現ず」であり、この小話は八雲の再話より更に短く、また幽霊が出てくる話でもなければ未完でもない。
(Wikipedia)

あと、この話は男色が絡んでいるようです。
茶碗の中の、若い侍のような人の顔は、なかなかの美男で、顔立ちが女のようにやさしい……という説明がなされています。主人公:関内(せきない)さんの欲望だったんだろうか。

(※定かでない勝手な解釈多いです<(_ _)>)

映画『怪談』(1965)

小泉八雲の『怪談』に収められている、「黒髪」「雪女」「耳なし芳一」「茶碗の中」の4編が映像化されています。第18回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を始め、いくつも受賞しているそうです。

1965年(昭和40年)(私もまだ生まれていません)。

キャストも豪華。三国連太郎・新珠三千代・仲代達矢・岸惠子・中村賀津雄・丹波哲郎を始め、田中邦衛・菅井きん・長山藍子・中村敦夫も出演されているようです。みなさんお若くて、見てもよくわからず……。

「茶碗の中」は、ちょっと映画版の脚色をされている感じでした。あの「途中止め」な感じが少々緩和されているような感じがしました。

この映画、オバケよりも建物の方に恐怖を感じました。「黒髪」の屋敷は広くて殺風景で、ほんとに怖かった(廃屋になる前)。

化け物よりも建物(屋敷)に恐怖を感じるという、貴重な経験でした。

●こちらの本に『茶碗の中』も入ってます。代表作がつまった本。

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