乾くるみ『イニシエーション・ラブ』を読みました。

『イニシエーション・ラブ』

乾くるみ 2007文春文庫(※文庫本2004原書房)

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※ 多少ネタバレします。

映画は観ていません。
だけど映画の宣伝文句だった「最後に覆る…」の言葉は印象強く残っています。

小説(本)の裏表紙に「最後の2行目で…」うんぬんと書かれています。

原作も映画も、ひっくり返るのか。
という程度の予備知識で読み始めました。

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読みやすい文章。
次が気になって仕方なくて、ページをめくり続けました。
面白いからだと思います。

side-A
side-B

章タイトルが昔流行った曲名で、大体知ってました。

読み終わって、ベタだけど本当に面白い書き方だと思いました。
前半と後半と、ラスト2行……すごい。

ラブストーリーなようで「傑作ミステリー」と裏表紙に書いてます。

***

だけど、私は何よりも、
このタイトル「イニシエーション・ラブ」の意味が面白いと思いました。

ちょっとネタバレになりますが…

そのタイトルの意味がわかるのがside-B。

side-Bで登場する美弥子のイニシエーション・ラブ。
side-Bのたっくんのイニシエーションラブ。
マユのイニシエーション・ラブ。

だけど、
side-Aのたっくんが一番、イニシエーション・ラブ本番だよなと。

なかなか細かな性描写でした。
そこまで必要かと思いつつも、読み終えて、あの時のたっくんの不器用な1つ1つのことが、通過儀礼なのかなと思いながらside-Bを読んでました。

体だけじゃなく、心のこともあるだろうけど。
side-Aのたっくんは、その後マユとずっと続くのかもしれませんが…。

そういう意味で、
side-Bがside-Aを説明するような、表裏一体のような感じがしました。
ストーリーも、書き方も、タイトルも、アイディアだらけで勉強になりました。

イニシエーション・ラブという言葉は、自分が40代のおばはんだと重々承知の上で、心に深く沁みてきました。

若い頃に読む本としては、『ライ麦畑でつかまえて』よりも、私には『イニシエーション・ラブ』だったかも。

最初の恋の相手とまぁまぁ続くと、次、難しいんですよね。

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