中村文則『銃』を読みました。

『銃』

中村文則 2012河出文庫(※単行本2003新潮社)
●2002年第34回新潮新人賞

**

はらはらしました。
ホントに緊張しながら読みました。

夜は読まない方がいいかな…
と思いつつもページめくりが止まらず。
昨夜の深夜に読み終えました。

そしてやっぱり、
緊張が消えぬまま翌日を過ごしています。

大き過ぎる退屈も人(自分)を殺しそうだけど、
大き過ぎる刺激も怖いのですね。

銃を得て高揚する主人公。
銃のある生活が、主人公を生き生きとさせる。

ラストがどうなるのか。

どっちかだろう。
で、どっちなのか?
と、気になって気になって夜中に読んだら…
衝撃的でした。

でもなんか…
わかるというと違うかもしれないけど、

自分の人生に大して関わりのない人に怒り震えることとか、
どうでもいい人に言われた言葉にずっと躓いているとか、
どうでもいい人に見下されてカッとなるとか、

そういうことで人生は埋め尽くされがちで、
およそは我慢するけど、
そういうことをスルーしにくくて、

「自分はお前より強い」を証明できるものを持っていたら、
衝動的になるかもしれない。

けして自分自身が強いわけではないし、
どうでもいいやつも相当弱っちい人間だろう。

銃がなくたって殺人はできる。
だけど、銃を持つことで殺人が相当近くなる。

銃を持っている人に近付くのは怖いけど、
自分が銃を持つことの方が恐ろしいのかも。

毒の持つ魅力。
絶対に避けられると断言できる人は、いないだろうな。

**

中村作品は初めてでした。
こういう作品を書かれる作家さんだったのか。
地の文の書き方もとても個性的。
それはこの作品に限るのかな。

別の作品も読んでみたいです。

全くの余談ですが、
私の幼なじみの名前が中村さんと一文字違いで、
そういうワケでずっと気になっていました。

こういうのもご縁でしょうか。

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