吉村萬壱『ハリガネムシ』を読みました。

『ハリガネムシ』

吉村萬壱 2003年文藝春秋(文庫本2006文春文庫)
第129回芥川賞受賞作品

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吉村さんの作品を読みたいと思い、『ボラード病』に続いて読みました。
予備知識ゼロ&全く無防備で読むには危険な作品でした。

かなり強烈な内容です。
ですが、滑らかな文章が、ラストまで誘います。
最後までページをめくる手が止まりませんでした。

どうやったらこんなに美しく文章が書けるんだろう。

恐ろしい内容だったし、読後は最悪な気分になりました。

自分の中にある、不道徳への好奇心・興味を掻き立てられる?
いやいや、それにしてもちょっと、エログロ過ぎ。

登場人物の誰のことも好きになれずに、読了しました。

ちょっと自分のこと

だけど…
この作品を、読んで良かったと思うことが1つあります。

作家の吉村さんは元教師であられたらしい。
この作品の主人公も高校教師の男性でした。

私は学校の教師ではないけど、それっぽい職業でした。
なので「聖なる」枠からはみ出ることを、まだためらっています。

あまり過激なことを発信したら、過去に出会った人たちを裏切ることになるのでは?
と余計なこと考えまくってます。

きっと、絵本や児童文学を書けば、周りは納得するだろうと。
でも、私の中からそういうのが、今のところ出てこない。

児童文学を書きたいという願いも実は持ってます。
だけどそこには、過去の教え子や保護者の目を気にする自分も鎮座しています。

という理由から、この強烈な作品に勇気をもらいました。
聖なる枠を、超えた方の作品なんだと。

そんなこと気にしないのが「書きたい人」で、作家なのかもしれません。

つまんないことで足踏みしながら書いた作品なんて、面白いわけがない。

『ハリガネムシ』のおかげで、かなり吹っ切れました。

●単行本も文庫本も中古販売みたいです。kindleあり。

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