本多孝好『at Home(アット ホーム)』を読みました。

『at Home(アット ホーム)』

本多孝好 2013角川文庫(※単行本2010角川書店)

**

BSで映画を観たあとで、小説を読んでみました。
小説は短編集です。

1:at Home
2:日曜日のヤドカリ
3:リバイバル
4:共犯者たち

〈※ネタばれ多少あり↓〉

映画は竹野内豊さん、松雪泰子さん、坂口健太郎さん…お笑い芸人さんも出演していました。村本さんも千原さんも、怖かった。芸人さんってお笑いのプロなのに、怖い役がお上手。

父さん、母さん、僕、妹、弟。
賑やかな団らんシーンから始まるので、明るい犯罪家族の話かと思いきや、一人ひとりに酷なエピソードがあります。母さんの詐欺失敗をきっかけに、徐々に、この家族が血縁でないことがわかります。

エピソードは、映画と小説で少し違います。
小説の方の妹の元の家族は、そこから逃げたいというよりも、そこにいる必要がないという感じです。小説のエピソードもまた切ないです。

疑似家族とか、銃とか…
あり得ない設定すぎるというレビューもあったけど、私は、あり得ないくらいの設定が好きです。ドキュメンタリー寄りじゃない方が、救われる感があるし。フィクション読んでるんだし。

銃と言えば、中村文則さんの『銃』を思い出します。
銃を持っていると、どう使わないかを考えながら…どう役立てるかを考えちゃうかもしれません。持ったことないからわからないけど、小説で学ぶところがあります。

関連記事:中村文則『銃』を読みました。

『at Home』は、設定を理解するのが難しいところがあります。
子どもが銃? 元の家族は? 住民票は? 学校は?

なんやかんや気になる部分がありますが…
最終的には、犯罪で生計を立てながら、支え合って生きている家族なんだと納得しました。肉親や配偶者にうんざりした人が、家族を再形成した話かな。家族は血縁とかじゃなく、築き上げるもんだな。

フィクションの良さだと、私は思います。

本多氏と同い年だと知って、また勝手に親近感を覚えてます。

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