村田紗耶香『殺人出産』を読みました。

※ 少しだけネタバレしますがラストは書きません。

『殺人出産』

村田紗耶香 2016講談社文庫(※単行本2014講談社)

(目次:「殺人出産」「トリプル」「清潔な結婚」「余命」の4作品)

**

表題になっている「殺人出産」、すごいお話でした。

「産み人」と「死に人」が出てきます。
10人産んだら1人殺せるという、ぶっ飛んだ設定です。

10人産むのが「産み人」、殺されるのが「死に人」。
1人殺しても、10人産んでるから良かろうという考え。

男性も人口子宮で「産み人」になれます。

最後の方は、おどろおどろしいですが…
最初から最後まで、ページめくりが止まりませんでした。

リアルに”ない”設定なので、「次、こうなるんじゃないか?」という予想が立たず。ページめくって読むまでわからないというマリオネット状態で面白かったです。

ジャンルはファンタジーホラーのようで、ファンタジーではないような気がします。

収録の4作品どれも、え?っていうお話です。私は、村田さんの本を読みたくて、全く予備知識なく読んだので、クレイジーぶりに目が点になりました。タイトルがおどろおどろしいとは思ったけど、まさかその通りの内容だとは思わず。

それでも、とても滑らかに読めたので、やっぱり作家さんは上手いなぁと思いました。なんかもう「別世界へ飛ばせてくれてありがとうございます」です。

著者が、女性作家さんから”クレイジー紗耶香”と呼ばれていたのは、こういうことなのか?と思いました(別の意味かもしれませんが)。

もっともっとぶっ飛んだ世界を表現し続けて欲しいです。
楽しみ。

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