「いつの間にか友達」

「いつの間にか友達」

「友達いないなぁ」と、寂しく思った時期もあった。

だけど40代になってから、
良い距離感でずっと見守り合っている人がいることに気付いた。

最初から友達ってわけではなくて、徐々に大切な人になっていったと思う。

4歳年上の「Kさん(女性)」とは、25年前に職場で出会った。

最初は職場の先輩だったので、色々と教えてもらった。
Kさんを尊敬しつつも、嫉妬したり、嫌いになった時期もあった。

ある時、職場が究極の人手不足で「大危機」に陥った。
Kさんと、もう1人のHさんと3人で、何とか乗り切ったことがあった。

周りからは「3本柱」と呼ばれた。
同じ危機を乗り越えて、私たちはとても近い存在となった。

Hさんは遠くにお嫁に行ってしまった。
なので、地元に残っているKさんと私で時々会っている。

25年のお互いの歴史を知っている同志。
いつの間にか、先輩から友達……大切な存在になってるんだと思う。

お互いの良いところも悪いところも知ってるけど、踏み込まない。

もしもKさんが……
世間一般目線の「間違ったこと」を言ったり思ったりしたとしても、
私はKさんを責めないし正さない。

その時のKさんの気持ちや判断に味方すると思う。
逆の場合、Kさんもそうする気がする。

家族以外で、自分のことを長い間見てくれている人がいるのは幸いだ。
社会で生きている自分を別の目線で見てくれている。

今まではあまり感じなかったけど…
中年になってからKさんの存在にとても感謝するようになった。

お互いの状況がどう変わろうと、態度も会話も変わらない数名の友達がいる。
それは、長い付き合いの人ばかりだ。

時々は言葉にひっかかることもある。
だけど、修復しながらその人の「今」を静かに見続ける。
そういう関係は、貴重だなと思う。

私は、不器用で人付き合いが苦手だ。
だから友達はできなくて当然だと思っていた。

だが、自然に人生に寄り添ってくれている人が数人いた。
それに気づいたのは、40を過ぎてから。

色々な節目を経て、ようやく「この人は!」と思ったんだろう。
その人がどういう人なのかは、時間をかけないとわからない。

いつかはこの関係も終わる時が来るかもしれない。
でも、それも受け入れようと思う。

依存をし合わないのが、続いている秘訣なんだと思うから。

それと、もしかすると向こうは私を「友達」とは思ってないかもしれない。
それもそれでいいと思っている。
友達かどうかの確認もしない。

とにかく私には、何かあった時に聞いてもらいたい人がいるってだけのことだ。

適度な距離を保ったこの関係が、ほんとに楽でいい。
気負わなくていいし、ありのままの自分を見せられる。

時間をかけて、知らない間に築き上げてきたものがあったんだな。

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