群ようこ『福も来た パンとスープとネコ日和』を読みました。

福の漢字の中の「ネ」「コ」が赤字という遊び心。

『福も来た パンとスープとネコ日和』

2016ハルキ文庫(単行本2014角川春樹事務所)

『パンとスープとネコ日和』の続編。
号泣した『パンとスープとネコ日和』の続き。

お母さんとたろちゃんの遺影から始まる。
そしてこれまでのストーリーをサッと思い出す。

『パンと…』はわりと展開があったけど、『福も来た』はさほどストーリーが動かない。

だけど正体不明だったママのことが少しオープンになる。
アキコは色々考えながら、まだちゃんとお店をやっている。
しまちゃんもずっといい人のままで、出しゃばり過ぎず、引っ込み過ぎず、アキコ&お店を支えている。

アキコはもうしつこいくらい、たろちゃんのことを思い出す。
切なく悲しくなる。ネコを失う経験をしてみるとその気持ちはよくわかる。ほんとにほんとにわかる。

前回のストーリーをなぞるように、またあの人が来たり、またあの場所へ行ったりという感じ。特にすごい展開はない。だけど久しぶりに「知っている町」を見にいった感じで、ゆるりと楽しめた。

これって作家さんの意図なんだろうか?
やけに静かに穏やかに終わった気がする。創作というよりも、人のリアルな日記を覗いているような感覚で、静かに面白かった。

「次」が楽しみな感じのラストだったので、早く3作目を読みたい。

そういう気持ちになる2作目だった。

『パンとスープとネコ日和』シリーズは3冊出ています(2017.9現在)。

1『パンとスープとネコ日和』2012
2『福も来た パンとスープとネコ日和』2014
3『優しい言葉 パンとスープとネコ日和』2015
(3冊とも文庫化)
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