セルバンテス『ドン・キホーテ』をとばしながら読みました。

セルバンテス『ドン・キホーテ』

(牛島訳、原題『ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』)
前編:1605年出版、後編:1615年出版

●ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラ(1547~1616)スペイン

『ドン・キホーテ』は想像以上に長編で、途中、ぱらぱら~っと相当割愛しましたが、一応一通り読んだことにしました。この話、大体は「風車」のところから入る端折られた内容の本が多いけど、原作は非常に長いです。借りる本はどれも字が小さくて、まだ老眼ではないけど「ハズキルーペ」を本気で買おうかと思ったくらいです。

たぶん、およその『ドン・キホーテ』で割愛されている、風車と戦う前の短い部分がとても面白くて大爆笑しました! 風車場面もドン・キホーテの奇怪な部分を象徴しているけど、その前の「一回帰る」ところも相当、主人公のキャラを描いていると思います。旅に出てすぐに家に帰ってましたよ(自分で歩いて帰ったのではなく引きずられてました)。え?もう旅終わった?のって。サンチョ・パンサを旅のパーティーに加えるのは、そこから。最初からではなかったようです。

(↑こちらは岩波少年文庫。読みやすいです。牛島訳)

『ドン・キホーテ』は、セルバンテスが書いたいきさつから面白いです。

当時は「騎士道物語」がとても流行っていて、その本を読み過ぎたのが主人公ドン・キホーテ。騎士道物語っていうのは、大人の男性が憧れるヒーローものなんでしょうね。ドン・キホーテの部屋には、騎士道物語の本がいっぱいあります。読み過ぎて、自分も騎士になりきって(思い込んで)旅に出てしまう。なかなかの風刺です。当時、騎士道物語に影響されて騎士ぶる人もいたんしょうね。ドン・キホーテは重症かな。あと、オランダの象徴「風車」を敵とみなしたのも風刺のようですね。

セルバンテスは投獄中に、この物語を思いついたようです。Wikipediaには、税金横領の疑いで捕まった時ではないかと書かれています。良いことではないけど、こういう経験は作家には宝だろうな。

この話は、別人が「贋作」書いたりもしています。そして、その贋作のことも内容に含めて、セルバンテスが続編書いたりしています。ドン・キホーテの愛くるしいキャラもいいけど、セルバンテスという作家にも熱い興味がわきます。

図書館にあったこの本は、小さい蟻みたいな字で上下二段です。
視力が良くても、ハズキルーペが欲しいでしょう。

この分厚い本は端折ってないので、最初にちゃんと「ソネット(14行詩)」もあります。文学史にたまに出てくるソネット。百聞は一見に如かず。1234……って数えたらちゃんと14行でした。プロバイダじゃないですよ。

ソネット(十四行詩、Sonnet)は、14行から成るヨーロッパの定型詩。ルネサンス期にイタリアで創始され、英語詩にも取り入れられ、代表的な詩形のひとつとなった。(Wikipedia「ソネット」)

原本を読むのはかなりハードです。「岩波少年文庫」も読みましたが、これくらい(厳選・凝縮)が丁度良いです。少年向けに清く正しい編集がなされているので、お子様にも安心。

●「岩波文庫」「ワイド版岩波文庫」などで出てますが、「岩波少年文庫」くらいの量が飽きずに楽しめて良いと思います。少年対象だから大人な内容は割愛されています。小学校高学年くらいからはこちらがおススメ。大人にも。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ おひとりさまへ にほんブログ村 小説ブログ 小説家志望へ

スポンサーリンク
スポンサーリンク




スポンサーリンク




フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク