ガルシア=マルケス『百年の孤独』を読みました。

『百年の孤独』ガブリエル ガルシア=マルケス

(初版1967)(画像の本:新潮社・改定版、2006、訳:鼓直)

●ガブリエル ガルシア=マルケス(1928-2014)コロンビア ※1982ノーベル文学賞

『百年の孤独』『コレラの時代の愛』が、ノルウェイ・ブッククラブによって「世界傑作文学100」に選ばれる(2002)。

**

全部読み終わってすぐに…無意識にもう1回最初からページをめくっていたのは初めてだ。

抑揚を抑えた文章の中に、不思議(幻想)が流れるように記されている。リアルと幻想が混ざり合った物語を、語り手が淡々と読者に伝えていく。

お初の「マジック(魔術的)リアリズム」の作品は強烈に面白くて感動したが、ラテンアメリカの歴史の痛みを含んでいるということを知ったのは、読み終えてしばらくしてからだ。無知な私は、全てが幻想だと思って読み進めてしまったが、後日、レポートを書くために色々調べてみたら、残虐なことこそが歴史上の事実だった。リアルと幻想が混ざった面白いただの不思議本ではなく、現実に起こったことが、幻想的な表現方法を通して書き記されている本だった。相当な激痛を内包した作品だったことに、驚いた。

ホセ・アルカディオ・ブエンディアとウルスラ・イグアランを始祖とするブエンディア一族が蜃気楼の村マコンドを創設し、隆盛を迎えながらも、やがて滅亡するまでの100年間を舞台としている。
(Wikipedia「百年の孤独」)

子どもが生まれると、同じ名前が付けられる。
死に方も個性的で、死んだのに出てくる人もいる。
かなり世代を超えたのに、ずっと生きてる人もいる。

常識はずれなのか自然欲求に従ってるだけなのか? 人間の歴史って性行為と共にあるんだなぁと、客観的に生物的に思った。

ラストは色んな面で衝撃的だったが、私は「これで完結したんだな」という安堵を感じた。

100年の間に様々な人が登場したけど、最終的に「1つの魂」の話のような気がした。

作家:ガルシア=マルケスの、才能とセンスと経験と技術と人柄とアイディア。「訳者」の腕も相当すごいのだと思う。

さらさらと静かな文体で、とんでもないことがいくつも書かれている。

列車が200両?
シーツと共に飛んでいった?
血液が意思を持っている?
おじいさん栗の木に?
え?さっき死んだよね?
雨量どんだけ?

「この本は、どのページから読んでも面白い」と、どなたかが書かれていた。もっと言うと、どの1文を読んでも面白い。1文1文が面白くて美しい文章。その名詞にその形容詞なんだ…という感じで、文章もマジック。言葉や文字って、きっとまだまだ楽しめるんだろうな。

そしてこの本は、空想に浸ったりイメージする楽しさも教えてくれる。

今度はもう少しゆっくり時間をかけて、もう少し深みに入り、文章技法の楽しさと、歴史の激痛も丸ごと受けとめながら、読んでみたいなぁと思う。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ おひとりさまへ

スポンサーリンク
スポンサーリンク




スポンサーリンク




フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク