荻原浩『花のさくら通り』を読みました。

荻原浩『花のさくら通り』

文庫本2015集英社文庫(単行本2012集英社)

TVドラマ『ユニバーサル広告社〜あなたの人生、売り込みます!〜』(2017)が面白かったので、原作を読んでみました。

小説はまた、全然違うと言っても過言ではないかもしれません。
広告社の人(主要人物)や話の大筋は同じですが、内容は小説の方がずいぶんボリュームがあります! 文庫本自体も分厚くて、計ったら2.3cmありました。

小説ではまた、さくら通り商店街を別角度から見られます。

ユニバーサル広告社シリーズとしては、『オロロ畑でつかまえて』『なかよし小鳩組』に続く3作目となります。だけど、前2作を読んでなくてもわかるし、面白かったです。(※後日、前2作とも読了)

元コピーライターの著者:荻原浩さんのコピーセンスがあちこちに花咲いています。文章のくくりにだいたいオチがある。何度か吹出しました。そして、面白い部分にいっぱい線を引きました。おやじギャグ的なのもちょっとあるけど……。

荻原さんの頭や心には、こういう場面やこういう言葉が渦巻いていて、溢れて作品になるのでしょう。

だけど、面白さだけではないです。
ストーリーに「お寺と教会」が出てきます。その両方がわりと詳しく書かれています。実は私はクリスチャンで、教会関連部分に興味がわきました。活動会員じゃないとわかりにくい細かいことが上手くかかれていて、すごいなと思いました。萩原さんもクリスチャン?と思ったほど。そうしたら今度はお寺が出てきました。

本の最後に、それらに関する「参考文献」が記されていました。色々調べて学んで書かれたということに驚きました。

この作品は連続ドラマを観るように、毎晩少しずつ読み進めました。
さくら通り商店街とユニバーサル広告社のある町に、私も長居したかったのだと思います。

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