辻村深月『かがみの孤城』を読みました。

辻村深月『かがみの孤城』

2017ポプラ社 2018本屋大賞

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私の中学の頃の思い出は、暗いものばかり。
あの時期って、なんであんなに怖いことが多かったんだろう。
そして、解決の道も塞がれていて、狭いところでうずくまって、苦しんでばかりいた。

中学の暗黒の3年間を、想像で塗り替えてハッピーにしたいと思うことは、ある。
小説はそういうのを、助けてくれるのかな。

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『かがみの孤城』は、本当にすごい作品だと思った。
ラストは圧巻。
全く予想もしなかったので、仕掛けられたミステリーを真直ぐに楽しめた。

こんなに力強いラストは、本当に初めてだ。
これでもかこれでもかと展開があって、クレシェンドで大盛り上がりで終わるような感じ。

前半はわりと静かな感じなので、ティーン向けの、私が選ばないタイプの作品だなと思ったけど、それでも次が気になって2晩で読み終えた。

読み終えて号泣。
色んな意味で、感謝の号泣。

しばらく他の本を読みたくないと思った。
他のストーリーを自分の中に入れたくない。
本屋大賞ってすごい。
辻村深月さんすごい。

圧倒的な創作のすごさを感じた。
大好きな『ずっこけ三人組』のポプラ社出版なのも、なんだか嬉しい。

人間は、色んな形でつながっているのだろう。
自分でも気づかないうちに、助けたり助けられたり。
主人公はとても苦い経験をするけど、それがあった故に、信じあえる人たちと出会えた。

試練に合うのは怖いけど、別のものを見せ、新しい考えを与えてくれるのも試練だと思う。

単純に、良い内容と仕掛けに感動した。

覚え書き

(※少しですが、要のネタバレあり)

・主人公は自分のことを、私が、ではなくて「こころが…」と名前で呼ぶ。それが、一人称のような三人称のような感じがする。曖昧で面白い書き方だった。

・なかなか登場人物のフルネームが明かされない、苗字と名前のトリック。保健室集合のときから「時間」のトリックは何となくにおったけど、そちらに気をとられてしまって、名前の方は考えもせず。これは目くらまし(ミスリード)だったのでしょう。時間もすごい謎でしたけどね。

様々な伏線が回収される気持ち良さ。
作家さんってすごいな、と心底思わされた。

※2018年6月26日『ゴロウ・デラックス』のゲストは辻村深月さん。
漫画『ドラえもん』と作家の綾辻行人さんが好きだと話されていた。『かがみの孤城』にも、好きなものが反映されているようで、やっぱり好きなものは才能や使命につながってるのかな。

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